自分で実施する車のメンテナンス項目と頻度などについて解説

車の安全性を保つためには、定期的な点検やメンテナンスが必要になります。しかし、どの程度の頻度で行えば良いか悩んでいる方もいるでしょう。今回は、自分で実施する車のメンテナンスの項目と頻度、プロに任せることのメリットなどについて解説します。

自動車の点検は3種類

自動車整備の画像

ここでは、自動車の点検の種類についてみていきましょう。

① 日常点検整備

日常点検整備は、自動車の故障を未然に防ぐために、車の保有者が行う点検を意味します。法人・個人に関わらず、義務となっています。ただし、頻度や時期は特に定められていないため、車の状態に応じて決める点は知っておきましょう。

②定期点検整備

定期点検も、法律で実施することが義務付けられている点検です。自家用車の場合は12カ月点検と24カ月点検があります。定期点検の実施は、ある程度の知識が必要であるため、多くの方はカーディーラーや整備工場といったプロに依頼することになります。

③車検

車検とは、自動車検査登録制度のことを意味します。新車では初回の車検は3年後、新車以外では初回の車検後、2年ごとに受ける必要があります。車の安全性の確保や公害防止などを目的に、定められている基準に適合しているか検査するものです。仮に、車検に通らなかった場合は公道を走ることができなくなります。また、車検に関しては、カーディーラーや自動車整備工場に加え、カー用品店やガソリンスタンドといった国が定めた機関で行えます。

自分で実施する車のメンテナンスの項目と頻度

自分で実施する車のメンテナンスの項目と頻度をみていきましょう。

①自分で実施する車のメンテナンスの項目

自分で実施する車のメンテナンスの箇所は大きく分けてエンジンルーム、車両まわり、運転席に分けられます。それぞれの箇所で点検する項目は次のとおりです。

1.エンジンルーム:5項目

・エンジンオイルの量
・冷却水の量
・ブレーキ液の量
・バッテリー液の量
・ウィンド・ウォッシャー液の量

2.車両まわり:4項目

・ランプ類の点灯・点滅
・タイヤの亀裂・損傷
・タイヤの溝の深さ
・タイヤの空気圧

3.運転席:6項目

・エンジンのかかり具合、異音
・エンジンの低速・加速状態
・ブレーキの踏み残りしろと効き具合
・駐車ブレーキの引きしろ、踏みしろ
・ウィンド・ウォッシャー液の噴射状態
・ワイパーの拭き取り能力

点検やメンテナンスのときに不具合や異常を見つけた場合には、放置せずにプロに確認を依頼しましょう。

②メンテナンスの頻度

メンテナンスの頻度としては、最低でも1カ月に1回は実施することをおすすめします。ただし、長距離運転や高速道路を走行する予定がある場合には、事故や故障といったトラブルを防ぐために走行前に必ず点検やメンテナンスを実施しましょう。

メンテナンスはプロに任せることを検討しよう

自動車点検をしている画像

ここでは、メンテナンスをプロに任せたほうが良い理由をみていきましょう。

①プロに任せるメリット

プロであれば、車の点検やメンテナンスを抜けなく正確かつ丁寧に実施してもらえます。また、不具合がある場合には、すぐに修理や交換といった対応を行ってもらうことも可能です。

②メンテナンスをしていないと発生する可能性があるトラブル

メンテナンスをしていない場合は、バッテリー上がりやタイヤのパンク、オーバーヒートなどのトラブルにつながります。また、事故やトラブルの原因が整備不良とみなされた場合は、違反点数や罰金が科せられるケースもあります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、自分で行うのが難しいケースが多いため、確実なメンテナンスはプロに依頼しましょう。