マフラーが故障したら交換は必要?トラブルの対応法や概算の費用なども解説

マフラーは、車の部品の一部であり、排気ガスの排出や排気音の抑制といった役割を担っています。しかし、どのタイミングで交換すれば良いか悩んでいる方もいるでしょう。今回は、マフラーが故障した際に起こるトラブルやマフラー交換の概算費用について解説します。

マフラーが故障した際に起こるトラブル

ここでは、マフラーが故障した際に起こるトラブルについてみていきましょう。中でも、異音が発生している場合は走行していなくても音がなるため、トラブルを把握しやすいといえます。

①異音がする

マフラーからゴトゴト、カラカラといった異音がする場合、マフラーの中の触媒(キャタライザー)に不具合が起きている可能性があります。車の排気ガスは本来有害であるものの、触媒で化学反応が起こることで無害化されます。

また、触媒が経年劣化や走行中の衝撃といった要因で汚れたり、壊れたりしたときに異音が発生するケースがある点も知っておきましょう。排気管内部に異物が入ったり、中に設置された遮熱板が衝撃で震えたりした場合もマフラーから異音が発生します。

②排気音が大きくなる

マフラーに穴が開いた場合、消音効果が薄れて排気音が大きくなります。主な原因は腐食であるものの、段差を乗り越える際に縁石にぶつけたり、走行中に跳ね上がった石がぶつかったりといった車への接触も穴が開く原因です。また、塩害やマフラー内部の水分の結露で穴が開くケースも多いといえます。

③白煙が出ている

ガソリン車の場合、マフラーから白煙は出ません。仮に、白煙が出ている場合は、燃料室の中にエンジンオイルが入り込み、ガソリンとオイルが一緒に燃料している可能性があります。白煙が出ている状態を放置した場合、重大なエンジントラブルに発展する可能性があるため、プロにマフラーの修理や交換を依頼しましょう。

マフラー交換を行うメリット

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ここでは、マフラー交換を行うメリットをみていきましょう。

①自分が求める素材でできたものを選べる

マフラーは、チタンやステンレスといったさまざまな素材で作られています。たとえば、スチールからステンレスに交換すればサビにくくなり、チタンに交換すれば車の軽量化につながります。素材によって価格や音質、見た目に大きな差があるため、目的に合った素材のマフラーを選びましょう。

②排気効率の上昇

排気効率の上昇が目的となる場合、マフラー交換は効果があります。ただし、マフラーはエンジンに合ったものを選択する必要があります。

マフラーには、排気ガスを引っ張る役割があり、エンジンのピストンのみの力で排気は行われていません。仮に車に合わない太いマフラーを選択した場合には、排気効率は上昇するものの、同時に排気流速が下がります。そのため、マフラーの排気効率は自車のエンジンに適したものを選ぶことが重要です。エンジンに適したマフラーを選ぶとエンジンパワーの向上が期待できるでしょう。

マフラー交換の目安費用や依頼できるプロ

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ここでは、マフラー交換の目安費用や依頼できるプロの分類についてみていきましょう。

①マフラー交換の目安費用

マフラー交換には部品代と工賃がかかります。車種にもよりますが、部品代の目安は純正品で6~10万円程度、中古品で1~5万円程度です。工賃の目安は、作業時間1時間あたり5,000円以上となるケースが多いようです。

交換にかかる時間は基本的には1時間程度であるものの、マフラーの取り付けが複雑な車種の場合は、作業時間が延びて工賃が増加するケースもあるため、費用は多めにみておきましょう。

②依頼できるプロ

マフラー交換を依頼できるプロは、カーディーラー・整備工場・カー用品店などです。カーディーラーは購入と同時に取り付けできるため、スムーズに依頼できます。ただし、交換を依頼する場合、基本的に純正マフラーのみの対応が多く、社外品は断られる可能性があることは把握しておきましょう。

整備工場では、新品の純正マフラーや中古品などへの交換にも対応してもらえます。一般的な整備工場では、社外マフラーは取り扱わないケースが多い点は知っておきましょう。カー用品店は、社外マフラーを専門に取り扱っており、購入から取り付けまでスムーズに行うことが可能です。

持ち込み取り付けとなった場合、大型カー用品店であれば1.5~2倍の割増料金を設定している場合があるため、料金や工賃は事前に確認しておきましょう。