ブレーキパッド交換のタイミングは?交換費用と依頼できるプロも解説

ブレーキパッドは、安全に車を走行させるために必要なパーツです。しかし、交換のタイミングが分からず異音が発生してしまったという経験をした方もいるのではないでしょうか。今回は、ブレーキパッド交換のタイミング、交換費用や依頼できるプロについて解説していきます。

ブレーキパッドとは

ここでは、ブレーキパッドの概要についてみていきましょう。正常に作動すれば、摩擦によって車の減速や停止の際に使用されます。

①ブレーキパッドは車のブレーキに関連する部品

ブレーキパッドは、ブレーキローター内に組み込まれている部品です。2枚1組で、ブレーキローターの両側を挟み込むように搭載されています。

②ブレーキパッドの役割

車を減速・停止させる役割があります。ホイールと一緒に回転しているブレーキローターを挟むことで、摩擦でブレーキをかけ、車の速度を調整することが可能です。

③ブレーキパッドの交換が必要な理由

ブレーキパッドはブレーキローターを挟むたびに徐々に削れていきます。仮にすり減ったままの状態で使用を続けた場合、異音が発生したり、ブレーキが利かなくなったりという重大なトラブルが起こるため、定期的な点検・交換が必要です。

ブレーキパッド交換のタイミング

車のブレーキパッドの画像

ここでは、ブレーキパッド交換のタイミングについて解説します。

①ブレーキパッドの厚み

新品では、10mm前後の厚さがあります。そのうえで、次のように判断するとよいでしょう。

  • ・3mm程度まで削れて薄くなっている場合は交換を検討しカーディーラーや整備工場に相談しておく
  • ・2mm(使用限度)を超えるとブレーキが破損するリスクが高くなるため、すぐに交換が必要

②異音や警告灯の点灯

ブレーキパッドが2mm前後の厚さに到達した場合、機械式のパッドウェアインジケーターではディスクローターが擦れるため、キーキーといった異音が発生します。また、電子式ではインパネ内の警告灯が点灯します。異音がする、警告灯が点灯しているときは早めに交換しましょう。

③走行距離

車種や走行の仕方によって異なるものの、1万kmの走行で1mm程度消耗します。そのため、以下の走行距離を目安に点検や交換を実施しましょう。

  • ・普通車では3~4万km
  • ・軽自動車では4~5万km

ブレーキパッドの交換費用と依頼できるプロ

車のブレーキパッドの画像

ここでは、ブレーキパッドの交換費用と依頼できるプロをみていきましょう。

①ブレーキパッドの交換費用の目安

ブレーキパッドは左右両輪分で1セットであり、フロント用・リア用があります。ブレーキパッドを交換する際には、次のようにおおよその本体価格と交換工賃がかかりますが、国産車・輸入車や車格によっても費用が異なりますのであくまでも参考の目安です。

車種 軽自動車 普通車 高級車や大型ミニバン
本体価格 フロント・リア各7,000円程度 フロント・リア各8,000円程度 本体価格が1万5,000円以上になるケースもある
工賃 1セット6,000円程度 1セット8,000円程度 1セット1万円を越えるケースもある

②交換を依頼できるプロ

ブレーキパッドの交換を行えるのは、カーディーラーや整備工場、大手カー用品店です。カーディーラーではメーカー指定部品や純正パーツを使用した修理やメンテナンスを受けられます。しかし、他のプロよりも修理期間が長くなる傾向です。

整備工場に直接修理を依頼すれば、カーディーラーに比べると、費用を抑えられることが多いですが、店舗や技術者で品質やサービス内容が異なるため、信頼できる整備工場に依頼しましょう。

大手カー用品店は修理費用を抑えられるメリットはありますが、対応できる車種が限られる場合があるため、対応してもらえるかどうか事前に問い合わせて確認することが大切です。