樹液が車に与える影響とは?落とし方などについても解説

木の下に車を駐車したタイミングで、樹液がつくケースがあります。樹液はベタベタとしており、放置すると固着して落としにくくなることに加え、塗装に悪影響を与えるリスクが高まります。今回は、樹液が車に与える影響や落とし方をみていきましょう。

樹液が車に与える影響とは

ここでは、樹液が車に与える影響についてみていきましょう。

①樹液とは

樹液は、キズついた植物の樹皮から垂れてくる液体です。タンパク質や糖分を含んでいます。風で飛散するため、木から少し離れた場所に駐車していても付着する場合があります。車に付着した場合は、凝固する前に対処しましょう。

②樹液がつきやすい時期

春から夏にかけて、木の下や樹木が生い茂る場所の近くに車を駐車すると被害にあうリスクがあります。時期によっては、樹液と花粉が同時につくケースも珍しくありません。樹液と花粉が同時につくと、車のボディが真っ白になる場合もあります。そうなった場合、塗装がダメージを受けていると判断されるため、早めの対処が必要です。

③樹液が車に与える影響

樹液が車の塗装についた場合は酸化反応を起こし、塗装の劣化や色褪せを引き起こすリスクがあります。また、放置しつづければ、固着して取り除きにくくなります。特に、ひび割れや変色といった変化が起きる可能性もある点も知ってきおきましょう。

車についた樹液を落とすための方法

車を吹き上げている画像

ここでは、車についた樹液を落とすための方法をみていきましょう。

①80℃以上のお湯を使用する

樹液はお湯で溶けやすいため濡らしたタオルをボディに乗せ、その上から80℃以上のお湯をかけ、温度が下がらないようにドライヤーで5~10分暖め、タオルを取り除いてから再度、水洗いを行うことで樹液を取り除くことができます。注意点としては、お湯が樹脂製の部品やゴムにかかると劣化の要因となるため、かからないように気をつけましょう。

②クリーナー

車の樹液除去には、虫取りクリーナーやピッチ・タールクリーナーの使用が適切です。クリーナーを使用する場合は、樹液がついている箇所にお湯をかけて柔らかくし、クロスで軽く拭き取ります。その後、クリーナーを染み込ませたクロスで拭き取ると落ちる場合があります。

お湯やクリーナーを使用しても落ちない場合は、プロへの依頼も検討しましょう。

樹液汚れの予防方法

カバーをしている車の画像

ここでは、樹液汚れの予防方法について解説します。

①木の近くに駐車しない

樹液は木で作られるため、木の近くに駐車すると付着しやすくなります。そのため、木から離れた場所に駐車することが大切です。木の中でも、松は特に樹液がつきやすいため、近くへ駐車するのは避けましょう。

②ボディカバーの使用

ボディカバーの使用で、樹液の付着を防ぎやすくなります。また、黄砂や花粉など樹液以外の汚れも防ぐことが可能です。駐車スペースの範囲内に木があったり、木の近くへの駐車を避けられなかったりする場合は、ボディカバーを使用して汚れの付着を防ぎましょう。

➂ガラス系コーティングを施工する

ガラス系コーティングを施工すれば、車が硬い被膜で覆われるため、樹液以外の汚れもつきにくくなります。仮に、樹液がついても直接ボディに着くことを防ぎます。また、ガラス系コーティングを施工することで、車にツヤが出て、洗車も容易に行える点はメリットです。

樹液汚れの予防方法として、ガラス系コーティングはひとつの有効な手段だといえるでしょう。気になる方はプロへの依頼を検討してみることを推奨します。