渋滞時などにガス欠が起こる前の症状は?起きた場合の対処方法を解説

ガソリンが少ない状態のまま渋滞に巻き込まれた場合、ガス欠が発生するリスクがあります。しかし、ガス欠が発生した場合の対処方法について把握していないという方も多いのではないでしょうか。今回は、渋滞時などにガス欠が起こる前の症状や起きた場合の対処方法などをみていきます。

渋滞時などにガス欠が起こる前の症状

ここでは、渋滞時などにガス欠が起こる前の症状についてみていきましょう。ガス欠になる前の症状を知っておくことで、その後の対処がしやすくなります。

①スピードが出にくくなる

エンジンに供給される燃料がなくなるため、エンジンの回転数が上がらなくなります。そのため、アクセルペダルを踏んでも車のスピードが出なくなる点は知っておきましょう。急にスピードが出なくなったと感じた場合は、ガス欠が起こる前の症状である可能性があります。

②エンストが発生する

燃料が少ない状態では、燃料がうまく供給されずエンジンが停止するリスクが高くなります。燃料がエンジン内部に行き届かない場合は、アクセルを踏んでも加速しません。わかりやすい症状として、座席で縦揺れのような振動を感じた直後に、車が動かなくなるといった動作が発生することがあります。
また、ガス欠が度々起こるような場合は、バッテリーやスターターモーターといったエンジン回りのパーツの故障や寿命の低下につながる可能性もあります。

③異音がする

エンジンを安定して稼働させるには、適切な量の燃料が必要です。そのため、燃料が少ない場合には、エンジンへ送り込まれる燃料が安定せず、不完全燃焼のような状態が起こります。不完全燃焼となった場合には、エンジンからの異音や振動、排気音の異常などが発生します。また、マフラーやエンジン内部が炭素によって黒く変色する可能性がある点は知っておきましょう。

ガス欠が起きた場合の対処方法

自動車メータの画像

ここでは、ガス欠が起きた場合の対処方法をみていきましょう。

①車を安全な場所に停車する

追突などの二次災害を防ぐため、ハザードランプを点灯させ、車を安全な場所に移動させます。その後、周囲の安全を確認して三角板を置く、発煙筒を使用するといった対処で後続車に停車していることを知らせましょう。

②ロードサービス・JAFに連絡する

加入している任意保険に付帯されているロードサービスやJAFに連絡する方法も、有効な対処方法です。サービスカーが現地まで来て、燃料を補給してくれるため、ガス欠をスムーズに解決できます。
保険に付帯されているロードサービスは、無料で行える給油回数や燃料に限りがある場合があるため、内容を事前に確認しておきましょう。

③最寄りの整備工場やガソリンスタンドに連絡する

停車した場所の近くに整備工場やガソリンスタンドがある場合、連絡すれば燃料を補給してもらえることがあります。また、ガソリンスタンドであれば、事情を説明すれば、携行缶を貸してくれるケースもあるでしょう。
ただし、ガソリンスタンドでの携行缶への給油は、本人確認と使用目的が確認されます。加えて、資格を持ったスタッフが燃料を入れなければならない、販売記録をつけなければならないといった義務があります。そのため、店舗によっては、携行缶の貸し出しを行わないケースもある点は知っておきましょう。

ガス欠を防ぐためのポイント

ここでは、ガス欠を防ぐためのポイントをみていきましょう。

①燃費を抑えて走行する

燃費を抑えて走行する際のポイントは、車のアクセルをゆっくり踏む、走行時は一定の速度で運転する、エアコンを切るなどの方法が挙げられます。アクセルを意識し、一定の速度を意識しながら走行すれば、燃費を抑えることにつながるといえるでしょう。エアコンを切った場合は、よりガソリンを消費しにくくなります。

②こまめに給油を行う

燃料残量警告灯が点灯してから給油を行うといった給油方法は避け、こまめにガソリンの給油を行いましょう。残量のチェック、走行可能距離のチェックなどを行い、余裕を持った給油ができれば、渋滞時のガス欠も避けられます。

③携行缶を積む

ガソリンを入れた携行缶を積んでおけば、ガス欠になってもすぐに対応できます。ただし、次のようなリスクがある点は知っておきましょう。

  • 長期間保管された場合は変質してエンジン不調の原因となる可能性がある
  • 暑さに弱く、仮に漏れ出して気化した場合は静電気でも発火する
  • そのため、携行缶のガソリンは長距離の移動でどうしても必要そうな場合に使用するといった方法が有効だといえます。