車の整備に関連するもので、12ヶ月点検という言葉があります。単語だけは知っているものの、車検と何が違うのかわからない、必ず受けなければならないものなのかといった疑問のある方も多いでしょう。今回は12ヶ月点検に触れたうえで、プロに依頼するメリットをみていきます。
12ヶ月点検とは
ここでは、12ヶ月点検についてみていきます。法定点検のひとつであり、受けなかったとしても罰則はありません。しかし、車のメンテナンスを行うタイミングとしては適切であるため、12ヶ月点検を受けておきましょう。
①12ヶ月点検は法定点検
自動車を使用する場合は、道路運送車両法に従い点検を実施する義務があります。点検の実施義務は法定点検と呼ばれ、自家用車であれば、法定12ヶ月点検と法定24ヶ月点検が該当します。
②法定点検と車検との違い
法定点検の目的は、車が故障なく安全に走行できる状態にあるかどうか確認することです。ブレーキ部分や足回りなど、点検する項目が27箇所決まっています。車検の目的は、保安基準に適合しているか検査するものであり、法律に違反していないか判断するものです。また、車検は新車で購入した場合は初回のみ3年、その後については2年ごとに受けなければなりません。
車の安全性を確認・確保という観点から、12ヶ月点検は重要だといえます。
③受けなくても罰則はない
12ヶ月点検は義務ではあるものの、行わなくても罰則はありません、しかし、定期的な点検はトラブルや事故の予防などのために重要だといえます。日頃からのメンテナンスを十分にできていないと感じている、動作に少し不安があるといった場合は、12ヶ月点検を実施し、車の状態を確認しておきましょう。
費用や所要時間、受ける際に必要な持ち物
ここでは、点検を受ける際の費用や所要時間、必要な持ち物などをみていきましょう。
①費用や所要時間の目安
費用相場は、10,000~20,000円程度となります。しかし、依頼するプロや車種、車の状態次第では、費用が高額となる場合があります。点検に必要な所要時間の目安は1~2時間程度です。オイル交換や部品交換などが必要な場合は、作業時間が長引くことがあるため、時間に余裕があるタイミングで受けましょう。
②点検を受ける際に必要な持ち物
自動車検査証と点検費用、点検記録簿を用意しましょう。自動車検査証は備え付けておく必要がある点に加え、点検記録簿もセットでグローブボックスに置いておけばスムーズに点検を受けられるでしょう。
点検記録簿は点検を受けたカーディーラーや自動車工場から渡されます。メンテナンス効率が上がるだけでなく、車体の信頼性が増し、車体の下取り価格が上がる可能性もあるため、保存しておきましょう。
12ヶ月点検をプロに依頼するメリット
ここからは、12ヶ月点検をプロに依頼するメリットをみていきます。適切な点検整備と車体に関するパーツの交換目安などを知ることも可能です。
①12ヶ月点検を依頼できるプロ
カーディーラーやカー用品店、整備工場、ガソリンスタンドなどであればプロの点検を受けられます。ただし、費用や点検の時間、整備技術、部品の品揃えはプロによって違いがあります。そのため、見積もりだけで判断せず、必要な整備を正確に行ってくれるプロに依頼しましょう。
②12ヶ月点検をプロに依頼するメリット
法定点検を自分で行うことも可能です。しかし、専門的な知識が必要となることに加え、個人での点検では、点検整備済みのステッカーを貼ることができません。
プロに依頼すれば、点検完了後にダイヤルステッカーが貼付されます。また、点検項目を確実に確認してもらえ、車全体の消耗品の交換目安を把握できる点もメリットです。
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