夏の暑さで起こりやすい車のトラブルとは?防ぐための対策も解説

夏は暑さによって、車に故障やトラブルが起こりやすい季節だといえます。しかし、実際に暑さによって、どのようなトラブルが発生するのか分からないというケースもあるのではないでしょうか。今回は夏の暑さによって、起こりやすい車のトラブルについて解説していきます。

夏の暑さで起こりやすい車のトラブルとは

エアコンやエンジンなど、夏の暑さで起こりやすい車のトラブルについてみていきましょう。

①エアコン使用によるバッテリー上り
継続してエアコンを強くしたままの状態にした場合、消費電力が大きくなり、バッテリー上りが起きるリスクが高まります。また、バッテリーが古い、もしくは弱っている場合、蓄電容量が少なくなるため、バッテリー上りが起きやすくなる点は知っておきましょう。

②エンジンのオーバーヒート
車の内部や外気温、エンジンを冷やす冷却水の水温も高温の影響を受けます。エンジンの冷却が十分にできない状態になった場合には、オーバーヒートを起こす可能性があるといえるでしょう。そうなった場合は、エンジンの載せ替えやオーバーホールといった費用のかかる修理や整備が必要になるケースも少なくありません。

③タイヤのバースト
真夏のアスファルトは表面温度が上昇している点に加え、タイヤの原料のゴムは熱や紫外線の影響で劣化します。そのため、走行中にタイヤのバーストが起こりやすい状況となります。タイヤのバーストが発生した場合、走行不能・制御不能状態に陥ることから重大な事故につながる可能性があるといえるでしょう。

車内で暑さが原因で起こるトラブル

車内で暑さが原因で起こるトラブル

ここでは、車内で暑さが原因で起こるトラブルをみていきます。夏は気温が高くなるため、車内温度の上昇によってトラブルが起きる可能性があるため、対策が大切です。

①火傷
真夏の炎天下での駐車では、車内の最高気温が50℃を超えるケースも珍しくありません。直接日差しがあたるハンドルやダッシュボードは熱くなりやすく、そのまま握る・さわると火傷する可能性があります。

火傷を防ぐためには、エアコンなどで車内の温度を下げてからさわる、ハンドルに遮熱カバーを装着するといった対策を行いましょう。

②車内にライターやペットボトル、スマホなどを置きっぱなしにしない
夏は気温が高くなるため、ライター内のガスの爆発、ペットボトルが溶けるといったトラブルが起きる可能性がある点に注意が必要です。また、スマホやノートパソコンなどの電子機器を車内に置くと高熱で故障するリスクがあります。

電子機器も含め、車内にものを置かないようにすることが対策となるでしょう。

トラブルを防ぐための対策

トラブルを防ぐための対策

ここでは、車のトラブルを防ぐための対策をみていきます。バッテリーやエアコンなど、場合によっては専門業者の力が必要なケースもあります。

①タイヤの状態や空気圧の確認
タイヤにキズや亀裂が入っていないか、状態を確認しましょう。また、空気圧が適正でない場合、パンクやバーストが起こりやすくなるため、ガソリンスタンドやカー用品店などで定期的に点検・調整を行うことが大切です。

②バッテリーやラジエーター液の確認
バッテリーやラジエーターに劣化・不具合が起きた場合は、次のような症状が現れます。

・ヘッドライトが暗くなる
・エンジンのかかりが悪くなる
・ラジエーター液が短期間で大量に減る
・警告灯が点灯する

走行できたとしても症状が出た際には、ディーラーや整備工場などで早めに点検を受けましょう。

③エアコンの確認
車のエアコンのガスとエアコンオイルは、使用すればするほど漏れ出していきます。そのため、夏にエアコンを頻繁に使用する前に、1年に1回を目途に点検しておくことを推奨します。