ガラス系コーティングはボディに硬い被膜ができるため、ボディに汚れや小キズがつきにくくなるなどのメリットがあります。しかし、具体的にどのような成分が作用しているのか知っている方は少ないでしょう。今回は、ガラス系コーティングの成分や他のコーティングとの違い、施工時の注意点について見ていきます。
ガラス系コーティングの成分とは
ここからは、ガラス系コーティングに含まれる成分を見ていきます。コーティングの性能が比較的高い理由にもつながるため、把握しておきましょう。
① 主成分はガラスではない
主成分はガラスではなく、二酸化ケイ素という物質です。シロキサンやポリシラザンといったガラスの組成に似た成分を原料とすることで強度を増し、車に使用できるようにしています。
ガラスの組成に似た成分の含有量が多いことから、強固な被膜を形成できます。施工することで、車にキズがつきにくくなる、ボディにツヤが出るといったメリットを得ることが可能です。また、車についた汚れが落としやすくなるなど、洗車を簡単に行えるようになる点は魅力だといえるでしょう。
② ガラス系コーティングは有機溶剤の含有量が少ない
ガラス系コーティング剤の中にも有機溶剤が含まれるケースも少なくありませんが、ポリマーコーティングなどよりも含有量は少ないことも特長です。
ガラス系コーティングと他のコーティングなどとの違い
ガラス系と他のコーティングの違いを見ていきましょう。種類ごとに成分や効果は異なります。
① ポリマー系コーティング
ポリマー系コーティングは、シリコーンを原料とするコーティングです。塗装への浸透力が高いため、細かい線キズなどを見えにくくする効果があります。また、施工することでツヤのある仕上がりにできる点が魅力です。
②ワックス
ワックスの主成分は、蝋や石油系の溶剤です。ワックスをかけることで、車に深みのあるツヤが出て、水ハジキがよくなります。ただし、効果の持続期間は、コーティングよりも短いため、定期的なワックスがけが必要です。
ガラス系コーティング施工時の注意点
ガラス系コーティング施工時の注意点を見ていきましょう。施工前や施工後、それぞれの注意点を把握することが大切です。
① 依頼するプロのことは事前に調べる
プロに依頼する場合、施工する店舗によって内容や技術力に差があります。そのため、謳い文句に惑わされず、信頼がおけるプロに依頼するためにも事前にリサーチを行いましょう。
② ガラス系コーティングは扱いが難しい
ガラス系コーティングの施工には、細かい洗浄や研磨、施工設備などが必要です。施工完了までに数日かかる場合があることは把握しておきましょう。
③施工後はメンテナンスが必要
質の高いガラス系コーティングを施工した場合でも、定期的なメンテナンスは必要です。数週間に1回程度は、手洗い洗車を行いましょう。
また、時間が経つと劣化する点にも注意が必要です。劣化を防ぐ場合は、屋根つきの駐車場やガレージで車を保管することが大切になってきます。仮に、このような保管場所を確保できない場合は、ボディカバーの使用も検討し、コーティングの劣化を防いでいきましょう。
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