塩害は、海岸沿いでしか起きないと考えている方もいるでしょう。しかし、実際には内陸部でも台風による塩害が発生するため、車もダメージを受けてしまうことがあり、気づいた時には車がサビてしまうこともあります。台風で塩害が発生する原因や車への被害にふれた上で、予防方法について見ていきます。
台風による塩害が発生する原因とは
台風で塩害が発生する原因を見ていきましょう。
1.台風が海水を巻き上げる
台風そのものには塩分は含まれていません。しかし、台風の風で巻き上げられた海水が車にかかることがあります。そのままの状態で放置すると、塩害が発生するため注意が必要です。
2.塩の微粒が風で飛散する
台風による塩害は海岸の近くだけでなく、内陸部でも発生します。その原因は、塩の微粒が台風の風で飛ばされるためです。塩の微粒は海水とは違い、遠距離に飛散するため、海から離れていたとしても塩害が発生するリスクがあることは把握しておきましょう。
台風による車への塩害と洗車時のポイント
台風による車への塩害に対して、被害にあいやすい車の部分を把握しておきましょう。
1.塩害の被害が出やすい部分
積雪の多い地域で冬になると撒かれる融雪剤や凍結防止剤などによる塩害は、道路と接しているタイヤ周辺や下回りなどに影響が出やすい部分といえます。それに対して、台風による塩害では、下回りではなく、フロントガラスやボディなど目に見える部分に影響が出やすいといった違いがあります。
2.通過後に洗車する際のポイント
台風の通過後に放置した場合、塩分が固まり取れにくくなくなるため、すぐに洗車することが大切です。塩分の多くは空気中に漂っているものの、道路にも塩分は落ちています。そのため、台風の塩害では目に見える部分だけでなく、塩分が付着しやすい足回りやタイヤ裏側などの洗車も必要です。
付着した塩分を洗車によって落とすことができれば、金属部分がサビることを防ぐことができます。そのため、台風が通過した後は、洗車で塩分を落としましょう。
洗車を行う場合は、上から順に水で塩分を洗い流します。特にホイールやブレーキ部品、車体の下回りは念入りに洗い流しましょう。ポイントとして、その後、カーシャンプーを使用して丁寧に洗車を行い、水でしっかりすすいでから拭き取りを行うことで、シミを防ぐことが可能です。
塩害を防ぐための対策
塩害を防ぐための対策について見ていきましょう。
1.雨風に晒されないようにする
台風の塩害を防ぎたい場合、車が雨風に晒されないようにすることが大切です。ガレージに車を停める・車にシートを被せるなどの対策を行うことで、塩害の被害を防ぐことが可能になります。
2.ガラス系コーティングを施工する
塩害は車の金属部分に塩分が付着することが主な原因となります。ガラス系コーティングを施工することで、被膜が車を保護してくれるため、車本体に塩分が付着せず車がサビにくくなるなど塩害対策になります。よって、台風が来る前にガラス系コーティングを施工することで対策するようにしましょう。
塩害は、車の塗装面やパーツが腐食する原因となるため、台風が来る時期には、ガラス系コーティングを施工して対策を行うことをおすすめします。ガラス系コーティングの施工は、知識や技術を有したプロの業者に依頼しましょう。
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