紫外線がもっとも強い季節である夏には、車への紫外線に気を配る方は多いでしょう。しかし、冬の場合は、紫外線の量が少なく、対策が不要に感じられます。実際に影響はないのでしょうか。今回は、冬の紫外線について解説したうえで、紫外線が車に与える影響や対策についてご紹介します。
冬の紫外線について
1.紫外線の量は少ない
冬は一年の中でも紫外線の量がもっとも少ない季節です。ピークである夏の紫外線量の3分の1程度です。そのため、紫外線の量については心配はいらないといえます。
2.雪が多くなると紫外線の浴びる量が増加する
上記でもふれたように、冬は紫外線量が少ないため、紫外線の影響が少ないと想定されます。しかし、冬に雪が降り積もっている場合には注意が必要です。雪の紫外線反射率は高く、太陽光が含んでいる紫外線をほとんど反射します。
そのため、雪がある程度積もっている場合には、空からの紫外線と雪で反射した紫外線の両方を浴びることになります。つまり、紫外線量が低い冬でも車の紫外線対策は必要です
紫外線が車に与える主な影響
紫外線が車に与える影響は以下の通りです。
1.車のボディの色あせ
ボディの塗装は複数の層になっているものの、紫外線を浴び続けることにより、上層から徐々に劣化します。劣化に気づかない程度のダメージでも、対策しなければ、最悪の場合塗装深部まで劣化するため、放置すると時間の経過とともにボディが色あせていきます。劣化具合が酷い場合には、再塗装が必要となってしまいます。
2.車内の劣化
紫外線は車の塗装だけではなく、車内の内装の劣化なども招くため注意が必要です。ダメージが蓄積することで、ダッシュボードやコンソールのひび割れが起きます。また、レザーシートは、紫外線で色あせやひび割れなどの劣化が起こりやすく、手入れを行っていない本革製シートなどは特に劣化しやすいため、注意しましょう。
3.ヘッドライトの劣化につながる場合がある
ポリカーボネイトなど樹脂製のヘッドライトは紫外線を浴びることによって、劣化や黄ばみが発生します。樹脂パーツの劣化はボディの塗装よりも早いため、注意が必要です。
紫外線対策にはガラス系コーティングが有効
紫外線対策としては、車庫や屋根付きの駐車場に保管する、ボディカバーを使用するなどの方法があります。紫外線を効果的に防げるものの、車庫や屋根付きの駐車場を検討した場合、設置費用は高額です。また、ボディカバーは雪が降る地域では脱着の手間がかかり、車が汚れている状態で着脱することで、キズがつく場合があるため、注意が必要です。
ガラス系コーティングは、ガラスの組成に似た、非常に硬い被膜をボディ表面に形成します。ガラス系コーティングには、耐UV効果もありますので、紫外線からボディを守ることが可能です。ガラス系コーティングであれば、一度施工することで効果的に車外の紫外線対策を行えます。車内の劣化が気になる場合は、ガラス系コーティングと同時にカーフィルムの施工を依頼すれば車内の紫外線対策もできます。
紫外線は車の劣化を早めます。しかし、ガラス系コーティングやカーフィルムなどの対策によって防ぐことができるため、長く車を使用する場合は検討してみましょう。
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