ヘッドライトは、夜間の安全運転のために必要不可欠なパーツです。ヘッドライトがくもっていると、見た目が悪くなるだけでなく、安全運転に必要な明るさを確保できない恐れがある他、くもりが内部から発生している場合は部品の破損などにつながる可能性もあります。そこで今回は、ヘッドライトにくもりが発生する原因とその対策についてご紹介します。
ヘッドライトがくもる4つの原因
ヘッドライトがくもる原因は、大きく分けて以下の4つです。
それぞれについて解説します。
1.ヘッドライトカバー表面の劣化
ヘッドライト表面にあるヘッドライトカバーは、樹脂製のものがほとんどです。ヘッドライトカバーは、太陽光による紫外線をあび続けることで、表面が徐々に劣化していきます。特に、屋根のない青空駐車などでは経年劣化が進行しやすく、ヘッドライトの外側のくもりや黄ばみの発生につながってしまいます。
2.バルブ交換時に湿気が侵入する
バルブ交換時に湿気が侵入すると、ヘッドライトがくもりやすくなる他、結露によって水滴が発生します。また、バルブがしっかり挿さっていない場合も、湿気がヘッドライト内部に侵入する可能性があります。
3.ヘッドライトの通気口が詰まっている
ヘッドライトの内部には、くもりや結露防止のための通気口があります。通気口がホコリなどによって塞がれていると、換気ができずくもりや結露が発生します。
4.コーキングの経年劣化
ヘッドライトとボディの接着部分のコーキングが劣化すると、小さな隙間ができることがあります。そこから湿気や水滴が侵入すると、ヘッドライトの内部がくもったり、結露が発生したりします。
ヘッドライトのくもりが車に与える影響
ヘッドライトのくもりが運転に与える影響は以下の2つです。
ライトの明るさや光が届く距離に影響する
ヘッドライトに重度のくもりが発生すると、ライトの明るさが減少します。くもりが強いと、安全運転に必要な明るさを確保できず、夜間運転の事故リスクが高まります。また光の強さだけでなく、光が届く距離も短くなる恐れがあります。
さらに劣化するとライトの交換が必要な場合も
ライトのくもりが内側にある場合、放置するとヘッドライト全体が劣化します。劣化が進行すると、レンズに細かな亀裂が発生し、くすみや黄ばみがさらに付着しやすくなります。亀裂が増えてくるとくもりや黄ばみがさらに悪化するため、ヘッドライトごと交換が必要な状態になります。ヘッドライトのくもりが発生したら早めに対処しましょう。
ヘッドライトをくもりから防ぐ対策。定期的なコーティングも有効
ヘッドライトのくもりを予防する方法は以下の通りです。
紫外線の影響を軽減する
ヘッドライトカバーの材質で多く使われているポリカーボネートは、紫外線を吸収する性質があります。紫外線によるヘッドライトの劣化を防ぐためにも、直射日光が当たらない場所で車を保管しましょう。紫外線を避けることで、くもりの原因となるヘッドライトの劣化を防ぐことができます。
バルブや通気口を定期的にチェックする
「バルブの差し込み口に隙間がある」「通気口がホコリや汚れで塞がれている」など、ヘッドライト内部に湿気がたまりやすい状態だと、くもりが発生します。バブル交換の際、隙間なく挿し込まれているかどうか、通気口がホコリなどで塞がれていないかなどをチェックしましょう。また、バルブ交換は湿度が低いタイミングで行うようにしましょう。
もうひとつ、紫外線などの外的要因からヘッドライトを守るのに有効なのが、ヘッドライトカバー表面のコーティングです。表面のコーティングが劣化している場合、外的要因からの刺激に弱い状態となっています。劣化してくる前に専用のコーティング剤を塗り、ヘッドライトの強度と美しさを保ちましょう。DIYで塗布することも可能ですが、より耐久性などを求める場合は、プロに依頼するようにしましょう。
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