ガラス系コーティングを施工した車を洗車機にかけると、「コーティングの性能が落ちるのでは……」と不安に感じる方もいるかもしれません。そこで今回は、ガラス系コーティングを施工した車は洗車機を利用できるのか、洗車機を利用するときに気を付けるべきことについてご紹介します。
ガラス系コーティングを施工した車も、定期的な洗車は必要
車のボディを美しく保つガラス系コーティング。ガラスの組成に似た、非常に硬い被膜をボディに形成し、車のボディに直接汚れやキズがつくのを防ぎ、車にツヤや光沢を与えます。しかし、どれだけ強固な被膜でボディを覆っていても汚れの付着は防げません。付着した汚れをそのままにしておくと、見た目が美しくなくなるばかりか、汚れの種類によってはコーティング被膜にダメージを与えてしまいます。そのため、ガラス系コーティングを施工している車でも定期的な洗車が必要です。
洗車機のコース・ブラシ、車の汚れ具合を事前にチェック
一般的にガラス系コーティングを施工した車は手洗いの洗車が推奨されているものの、洗車機の利用も可能です。(ガラス系コーティングの種類によっては洗車機の使用を禁止しているケースもありますので、詳しくは施工したショップに確認してください)しかし、洗車機の使い方を誤ると、ガラス系コーティングの本来の効果が発揮できなくなることがあります。ガラス系コーティングを施工した車を洗車機にかけるときに気を付けるべきことは下記の通り。
●洗車機のコースは水洗いを
洗車機にはさまざまなコースがあり、自分の好みで選択できます。ガラス系コーティングを施工した車には、水洗い洗車コースを選びましょう。シャンプー洗車やワックス洗車、撥水系の洗車コースを選ぶと、場合によっては洗車機の液剤に内包される成分がガラス系コーティングにダメージを与えてしまう恐れもあるので注意しましょう。
●キズの付きにくいブラシであるか確認
ひと昔前の洗車機では、ナイロンやプラスチックのブラシを使用していました。そのため、洗車機を利用するとブラシの回転方向にキズが付くことがありました。しかし洗車機の性能が向上し、今ではキズの付きにくい特殊なゴム素材を配合した柔らかい繊維のブラシ・布ブラシ・スポンジブラシなどが多く使用されています。洗車機がどのブラシを使用しているのか、型番や洗車機を管理している方に確認するとより安心です。
●ガラス系コーティングの施工直後の利用は避ける
ガラス系コーティング施工直後はコーティング被膜が完全に硬化していないことがありますので、洗車機のブラッシングによって、被膜にダメージを与えてしまう可能性があります。施工直後の洗車機の利用は極力避けるようにしましょう。
洗車機後は拭き取りを忘れずに
ガラス系コーティングを施工した車は撥水効果により水ハジキがよくなるため、洗車後に水滴を拭き取らず、走行し風圧で飛ばすことで代用する方もいるかもしれません。しかし、ボディが乾かないうちに走行してしまうと砂やホコリなどが付着しやすくなり、また水滴が残ることでシミやウォータースポットの原因になることもあります。そのため、洗車機の利用有無にかかわらず、洗車後は必ず拭き取りをおこなうようにしましょう。
また、拭き取りに用いるアイテムは、一般的なタオルなどの使用は避けましょう。特に洗車機はどうしても洗いきれない部分があり、砂などが残っていることがあるため、汚れを引きずってキズになってしまう可能性があります。必ずコーティング施工車専用もしくはコーティング施工車対応の柔らかいクロスやセームなどを使用して、やさしく拭き上げるようにしてください。
ガラス系コーティングを施工した車は、できる限り手洗いしたいものです。しかし、都心部に住んでいたり、マンションに住んでいたりすると十分な洗車スペースが確保できません。また、洗車する時間が取れない場合もあります。そんなときは手軽に使える洗車機を正しく利用し、愛車を美しく保ちましょう。
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