車内には、いくつかの収納スペースが設けられています。そのひとつが、グローブボックスです。
「グローブボックス」と聞いてどれを指すのか、どんな役割があるのか分からないという方もいるかもしれません。そこで今回は、グローブボックスの特長や役割、注意点についてご紹介します。
グローブを保管する場所から名付けられた「グローブボックス」
グローブボックスの「グローブ」とは、エンジンルームの点検や修理に利用するグローブを指します。走行中に故障が頻繁に発生していた時代、多くの方が車にグローブを保管していました。いつでも取り出せるように助手席の手前にあるボックスに保管することが多かったため、グローブボックスと呼ばれるようになったようです。
グローブボックスに似た場所として、ダッシュボードやコンソールボックスがあります。混同されがちですが、実態は別物です。ダッシュボードは運転席から助手席にかけてのスペース全体で、コンソールボックスは運転席と助手席の間にある収納スペースを指します。
車検証を入れておくのに最適!その理由は?
道路運送車両法では、車検証を携帯せずに運転した場合に罰金が科せられます。車を運転する際には、必ず車検証を携帯する必要があります。
車検証は厚みがあるため、置き場所には一定のスペースが必要です。トランクへの収納も可能ですが、取り出すのに時間がかかり、汚れたり折れたりする可能性があります。保管場所としてはできるだけ運転席に近い場所が適しています。
収納するのに十分なスペースがあり運転席にも近いグローブボックスは、車検証を保管するのに適した場所です。スムーズに取り出すことができ、汚れなどの影響が少ないのもポイントです。
グローブボックスを活用する上での注意点
グローブボックスに火気厳禁のものを保管することは避けてください。グローブボックス周辺は、直射日光によって70℃近くまで温度が上昇します。屋根のない炎天下の屋外は特に温度が上がりやすく、ライター・ガス缶などが放置されていると発火や爆発につながります。喫煙者の方は、グローブボックス内にライターを放置しないように注意しましょう。その他、スプレー缶や炭酸飲料も温度上昇によって膨張し、破裂する恐れがあります。車を降りる際には、グローブボックス内を点検し、火気厳禁のものや破裂の危険性があるものが置かれていないか確認しましょう。
グローブボックスは、車内の整理整頓に欠かせないポイントです。車検証の収納など車内のさまざまなものを保管できますが、管理が不十分だと火災などにつながる恐れがあります。グローブボックスの役割や注意点をしっかりと踏まえ活用しましょう。
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