車を駐車する際、車止めにタイヤをあてたままにすると、大切な車をキズつけてしまう可能性があります。そこで今回は、車止めにタイヤをあてないほうがよい理由と、車に優しい駐車方法をご紹介します。
車止めの概要と役割
車止めは、駐車場などに設置されているコンクリートのブロックです。木製や鋼鉄製、プラスチック製のものなどがあります。近年では、タイヤの形状に合わせた五角形の車止めも多くみられるようになりました。
車止めには、停止すべき位置を越えてしまうのを防いだり、人やものにぶつからないようにしたりする役割があります。例えば自動車をバックで駐車する際、後方の視界が悪くどこまで後ろに下がればよいのか分かりづらいもの。後ろに人がいることや車・自転車があることに気づかずに後進し続けると、大惨事になってしまう恐れがあります。こうした危険を回避するためにも、車止めは欠かせないのです。
車止めにはタイヤをあてないほうがよい
車止めは「到達してはいけないポイント」と認識して、ほんの少し手前に駐車して、距離を置くことが大切です。車止めにタイヤをあてることを習慣づけてしまうと、以下のような問題が起きるので注意が必要です。
・車止めを乗り越えてしまう
車止めがあるからと勢いよく前進または後進すると、車止めを乗り越えてしまう危険性があります。その場合、人やものにぶつかる恐れがあり、運転手や同乗者にとっても危険です。基本的に、駐車は決められたスペースに車を収めればよいため、車止めがあるからといって勢いに任せることはせず、丁寧で安全な駐車を心掛けることが大切です。
・ダメージが蓄積する
車止めにタイヤがぶつかると、タイヤやサスペンションに若干の負荷がかかってしまいます。一度の駐車で不具合が生じるということはありませんが、何度も繰り返すことでダメージが蓄積されてしまいます。そのため、車止めにあたったらすぐに停止する練習を繰り返し、最終的には車止めにあたる直前でピタッと止められるようにしましょう。
・タイヤが変形する
車止めにあてたままにしておくと、タイヤが変形する可能性があります。長く使用しているタイヤは特に注意が必要で、最悪の場合はひび割れてパンクする恐れがあります。タイヤの破損を回避するためにも、駐車の際は必ず車止めからタイヤを離しておくことが大切です。
スムーズな駐車方法
車止めのある駐車場では、タイヤや車体にダメージを与えないようにするために下記の手順に沿って駐車することをおすすめします。
1.ゆっくり前進または後進し、車止めに軽くタイヤが触れたら停止する
2.ギアをニュートラルに入れてブレーキを離す(前方に余裕がある場合は、ギアをドライブに入れて車を前に出しても問題ありません)
3.反動によってタイヤが車止めから少し離れるため、サイドブレーキをかけて駐車する
このような手順で駐車をすれば、車止めによるダメージを軽減させることができます。
タイヤを車止めにぶつける、またはあてたまま駐車すると、タイヤやサスペンションに不具合が生じる可能性があります。大切な愛車を長く乗り続けるためにも、車止めのある駐車場を利用する際は丁寧な駐車を心掛けましょう。
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