雪が降ったり、路面が凍ったりする冬に大活躍するスタッドレスタイヤ。そんなスタッドレスタイヤにも、寿命があります。冬でも安全に走行するためには、スタッドレスタイヤの寿命を知っておくことは必要不可欠。
そこで今回は、スタッドレスタイヤの寿命についてご紹介します。
寿命の目安はプラットホームで判断
スタッドレスタイヤの寿命は、タイヤの溝にあるプラットホームで判断できます。プラットホームとは、スタッドレスタイヤの摩擦状態が明確に分かる目印のこと。
タイヤの側面にある「↑」印をたどると、その先にあるトレッド面(地面と接するタイヤの部分)の溝にプラットホームがあります。新品時には溝と溝の間に隠れているプラットホームは、摩擦によってタイヤがすり減るとトレッド面と同じ高さになっていきます。プラットホームがトレッド面と同じ高さになるということは、タイヤのトレッド面が新品時の50%未満になっているということ。つまり、タイヤが摩擦によってすり減りすぎてしまい、スタッドレスタイヤとしての目的を果たさなくなっているということです。摩擦によってタイヤがすり減ると、トレッド面の溝が浅くなります。溝が浅くなるとグリップが思うように効かなくなり、滑りやすい冬道で安全に走行できなくなってしまうのです。冬でも安心して走行するためにも、スタッドレスタイヤの溝にあるプラットホームは必ずチェックするようにしましょう。
プラットホーム以外の主なチェック項目
冬道で安全に走行するためには、プラットホーム以外にもチェックするポイントがあります。そのポイントとは、次の通りです。
・ゴムの劣化
主なチェックポイントのひとつに、「ゴムの劣化」があります。プラットホームの劣化が走行距離の長さに比例するのに対して、ゴムの劣化は走行距離が短くても生じます。
ゴムの劣化には天候や気温、発進・停止の頻度や経年変化が大きく影響するため、発進・停止の頻度が多い場合や数シーズン使用している場合はタイヤ表面にひび割れが生じていないかしっかりとチェックするようにしましょう。ゴムの劣化はタイヤのバーストにもつながるため、タイヤの状態によっては買い替えが必要となる場合もあります。
・空気圧
冬道での安全走行には、「空気圧」のチェックも重要です。たとえ1シーズンしか使用していなくても、確認を怠ってはいけません。車種ごとに指定された指定空気圧を下回っていればひび割れを起こす場合もあるため、しっかりとチェックするようにしましょう。
車種に合わせたスタッドレスタイヤを選ぶのも重要
一口で「スタッドレスタイヤ」とはいっても、その種類はさまざまです。車種に合わせて専用設計されたスタッドレスタイヤもあります。こうした車種のタイプに合ったスタッドレスタイヤを選ぶのも、タイヤの寿命を長引かせるポイントとなります。
タイヤが摩耗すると、事故の可能性が高くなるだけでなく車の燃費効率にも影響をあたえることになります。そのため、安全かつ快適なドライブを楽しむためにはタイヤの寿命について知り、こまめに確認することが大切です。
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